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画家と時世に就いては
Mittwoch, 22. Mai 2013
画家と時世に就いては――ずつと絵をやつてくると、住むところと時代や階級で、生れ変つて来なければどうにもならないものがある。もつとも私は自分の絵でも、自分が描いたと思つたら大間違ひだと考へてゐる。 ◇ 画家は環境を否定することはできない、自分だけといふわけにはいかない。 ◇ 画はやり易い方法でやつた方が出来が良い、絵になつてから結果がよい。 ◇ 理想と実際とは逆な場合が多い、ちぐはぐになつていける人は幸せだ。 ◇ 理詰めで解決しないで、なるべく仕事で解決したらいゝ、理論や理屈の多い人は、さういふことが自分で気持をこはす種になつてゐるのではないか。 ◇ 大勢で絵をかくことの得な点は、ならんで仕事をしてゐると自分の欠点を他人がやつてくれてゐるのをよく発見することがある。 ◇ 私は絵を描き始める、丁度五分位経つたとき鼻唄がでてくる、さういつた時が肝心なときである。 調布 歯科 出物腫れ物所嫌わず